ユーロ圏の金融当局者は12日、過去数週間のユーロの対ドルでの下落に満足していると述べる一方、ユーロは依然として過大評価されているとの認識を示した。
ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の議長を務めるユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相は記者会見で「ユーロは依然過大評価されているが、過去数週間の下落は歓迎すべきだと思う」と話した。
アルムニア欧州委員(経済・通貨担当)は、米経済と比べてユーロ圏経済が弱いことが、ユーロ下落を招いたとの見方を示した。
「ユーロ下落は市場次第だ。市場は現在、ユーロ圏経済が第2・四半期に予想以上に減速する一方、同四半期の米経済が予想より良好だったことを意識している」と指摘。そのうえで「第3・四半期には市場の認識が変わる可能性もある」と話した。
以上ロイター通信より引用
アメリカ経済の減速にともなう景気の浮揚の刺激のため金利を引き下げによる欧州との金利差の拡大、サブプライムローンなどによるドルへの不信感、また日本も景気後退と物価の急激な上昇が進んでおり、株価も大幅に下落していて、貿易の黒字幅も大幅に縮小と経済の先行きは米国同様に不透明といった通貨安につながる材料が多々あった事で回避通貨的な位置づけのあるユーロがこれまでは一方的にドルに対しても、円に対してもユーロが買われ続け独歩高の模様でした。
ところがアメリカの金融不安が一段落した事やユーロ経済の不調が伝えられ、また先月末にドイツ連銀のウェーバー総裁が「利下げは時期尚早」とコメントした事でユーロの独歩高が続くかに思われた相場でしたが、ここに来てドル、円双方に対して急落を見せています。
ECBが景気対策のため利上げに踏み切れば景気は大ブレーキを踏むし、利下げをすればグルジア紛争などユーロ加盟国との政治的な対立を生む不安材料が存在する中で第2の基軸通貨のユーロの信頼が損なわれる恐れがあるなど、ECBは難しい判断に迫られています。
とりあえず、中長期的には今後は下落が加速すると見ておいたほうが良さそうですね。
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